最悪

奥田英朗の「最悪」を読み終わりまして、なんつーか、小説とはレベルが違うけど生きてるとついてないことってこれ以上ないくらいのタイミングで重なって起きるよねえ。かといって、そういうのに慣れてるからツイてないことが起こらな過ぎるとヒヤヒヤしちゃうし。人生なんて9割がブルーなことで、あとの1割あるかないかのブリリアントに輝く日々にだまされてどうにかこうにか暮らしてるけどさ〜。だいたい勤めていると、電話なんて恐ろしいことばかり。ウキウキする電話なんて1年のうち2本あるかないかじゃない。たいていが怒られるか誤られるかびっくりするような告白されるか、これでも、かえるなんてツイてる人生送ってるほうなのに、世の中どんだけ世知辛いか・・・・。まあ、人生いろいろあったほうがおもろい!と言い聞かせて乗り越えていくわけですが。
おっと「最悪」の感想を書くつもりだったのに、すっかり人生嘆いてしまいましたが・・・「最悪」。うまいね。なんでもない日常のついてない部分なんてすごいリアリティあっておもしろかった、最後、なぜあんなにエンターテイメントちっくにしちゃったのか?突然、映画化でも意識したか?ってなとこが不満。不満。不満足。ちなみにその後惰性で読んだ「イン・ザ・プール」もおもろかった。基本的に短篇って好きじゃないんだけど、「空中ブランコ」もぜひ読みたくなってる今!これまで奥田英朗ってあんまり読んだことなかったけど最近結構読んでるんだよね。はずれがないような気がするんで。

最悪 (講談社文庫)

最悪 (講談社文庫)